インターラインロッドのティップはどこが上でどこが下?
どうも、エギング歴10年のべりあんです。
2ピースのインターラインロッドを組む際、
「あれ?ガイドがあれば下に向ける方向が分かるけどインターラインはどこを下に向ければいいんだ?」
と疑問に思ったことはないでしょうか?
実は、ロッドには「スパイン」と呼ばれる、ブランクの硬さにわずかな違いが生じる方向があります。
このスパインを知ることで、2ピースのインターラインロッドをどの向きで組むのか、
その考え方が見えてきます。
今回は、実際にロッドのスパインを確認し、私がどの向きで組んでいるのかを紹介します。
インターラインロッドについて詳しく知らない方はこちらをご覧ください
↪︎インターラインロッドのメリット・デメリット
スパインとは何なのか?
釣りをしていても中々耳にすることが少ないスパインという言葉があります。
それは、釣竿を作る人達は馴染みのある言葉で、日本語にするとSpine=背骨、脊椎の事です。
スパインは釣りだけでなく、ゴルフのシャフトにも存在するみたいですね。
では、インターラインロッドのスパインは何故生まれるのでしょうか?
スパインができる理由
理由は製造工程にあります。
ブランクスは、芯金(マンドレル)にカーボンシートを巻き付けて焼成し、硬化後に芯金を引き抜いて作られます。
この製造工程では、カーボンシートの繋ぎ目による肉厚の差が生じます。
巻きつける際のテンションにも、わずかな差が生まれます。
さらに、樹脂の偏りや焼成時の収縮もあります。
こうした要因によって、ブランクスにはわずかな特性の違いが生まれます。j
そのため、ブランクスを曲げると、柔らかく感じる方向と硬く感じる方向が生じます。
先ほど、スパインは「背骨」と訳されると説明しました。
人間の背骨も、前後で同じように動くわけではありません。
例えば、体操で前屈すると比較的に曲げやすいですが、上体を後ろに反らす後屈では硬く感じ、前屈ほど大きく曲げることができません。
ブランクスも同じように、曲げる向きによって柔らかく感じる側と硬く感じる側があります。
このような特性の違いが、ブランクスの「スパイン」です。
また、スパインには
- シングルスパイン
- ダブルスパイン
などがあります。
シングルスパイン
曲げた時に柔らかく感じる側と、その180度反対側にある反発力の強い側が、それぞれ1つずつ存在するスパインです。

ダブルスパイン
ダブルスパインとは、ロッドの曲がりや反発が強い部分が、一カ所ではなく複数存在する状態です。
シングルスパインでは、ある方向が曲がりやすく、反対側が反発しやすいという特徴があります。
一方、ダブルスパインでは、曲がりやすい方向や反発力の強い方向が複数存在します。
そのため、ロッドを曲げた時に、曲がり方が均一ではないように感じることがあります。

しかし、一般的なアウトガイドロッドでは、スパインを自分で位置出しする必要はほとんどありません。
なぜなら、ガイドはブランクスのスパインを基準に取り付けられているためです。
ラインをガイドに通した時にガイドをまっすぐ合わせれば、自然とスパインも適切な位置にきます。
一方、インターラインロッドはガイドありません。
そのため、ロッドを組み立てる際に、自分でスパインの位置を確認して合わせる必要があります。
自分の意図するスパインがズレた時の問題点
インターラインロッドは、スパインを正しい位置に合わせなくても釣りをすることはできます。
また、スパインを知らなくても、普段の釣りで困ることはないかもしれません。
しかし、毎回スパインの位置がバラバラだと、感覚の鋭い人はその違いを「違和感」として感じる可能性があります。
では、スパインの位置がズレることで、どのような影響があるのでしょうか。
考えられるのは、
- ロッドの硬さや反発力の違い
- フッキングなどでロッドを曲げた際の力の伝わり方
- キャスト時の感覚や精度
などです。
ロッドの硬さ反発力の変化
ロッドを曲げた時に柔らかく感じる側と硬く感じる側があります。
スパインを柔らかく感じる側に合わせると、ロッドが素直に曲がり込みやすくなります。
一方で、硬く感じる側に合わせると、曲げた時に張りのあるロッドに感じられます
理論的にはこのような違いがあります。そして、私が実際に使用しているインターラインロッドでは、柔らかく感じる側と硬く感じる側をそれぞれ比較すれば違いは分かります。
しかし、比較せずに柔らかい側と硬い側をいきなり当てるのは難しいと感じました。
スパインの位置が毎回ズレた状態で釣りをすると、普段から釣りをしていて潮の効き具合を把握しているポイントでも、いつもとロッドの曲がりが違って感じられる事があります。
その結果、ロッドの曲がり方の違いを、潮の変化だと勘違いしてしまう事も考えられます。
だからこそ、毎回同じ位置にスパインを合わせておくことが重要だと考えています。
ロッドを曲げた際に力が逃げてしまう場合がある
ロッドに魚やイカが掛かると、ロッドには大きな負荷がかかり、ブランクスが大きく曲がります。
この時、スパインの位置がズレていると、ロッドが曲がりやすい位置に戻ろうとして、ブランクスが捩れるように動く事があります。

私が実際にスパインを探した時も、ロッドを曲げた状態で少しずつ回していくと、
ある位置で「グルン」と動きました。
このことから、スパインの位置がズレたまま魚やイカを掛けた場合、ロッドがスパインの位置に戻ろうとした瞬間に、ロッドの動きによってラインテンションが一瞬だけ緩む事も考えられます。
ラインテンションが緩めばその一瞬に魚やイカが動くことで、フックが外れてしまう事もあるかもしれません。
ただし、これは私が実際に魚やイカを掛けた状態で検証したわけではありません。
そのため、スパインのズレがバラシに繋がるとは断定できません。
しかし、実際の釣りでも起きていたのであれば、スパインを正しく位置出ししておく事が重要だと分かります。
キャスト精度が落ちる
スパインの曲がりやすい方向である柔らかい側の180度反対側は硬い側になります。
スパインがズレた状態でキャストすると、ロッドが曲がった際にブランクスがねじれ、「グルン」とスパインがある位置に戻ろうとします。
その際に本来とは異なる力が加わり、キャストの方向がわずかに逸れる事があります。
その結果、狙った方向から右や左に逸れてしまう事もあります。

キャスト時は、スパインを適切な位置に合わせておくことで、スパインによるねじれの影響を抑え、キャスト精度を安定させやすくなります。
インターラインのスパインの出し方
では、実際にインターラインロッドのスパインを探してみます。
スパインの探し方は、次の手順で確認していきます。
ロッドに無理な力をかけると破損する可能性があるため、作業は慎重に行なってください。
- 平らな面にティップを押し当てる
- ティップを押し当てて曲げた状態で、ロッドをゆっくり回転させます。
- ブランクスが「クルンッ」と動くポイントを探し、その位置での硬さや曲がり方を確認します。
- 同じように回転させながら、180度反対側にも「クルンッ」と動くポイントを探します。
- それぞれのポイントでブランクスを曲げ、柔らかさや反発力の違いを確認します。
- 硬いと感じた頂点にペンなどで印をつけます。

※分かりやすくするため、画像ではマスキングテープを貼って目印をつけています。
印は銀色のメタリックマーカーペンを使用しています。
プラモデルのメッキ塗装にも使えるほどメタリック感の強いペンで、ブランクスにも目印をつけやすく、見た目もきれいなので気に入っています。
また、この印はスパインの位置を確認するだけではありません。
ロッドを組む際に位置を合わせるための目印としても使えます。

実際に使用しているペンはこちらです。
結局どのポイントを合わせればいいの?
私は基本的に、曲がりやすいポイントを下にして使用しています。
柔らかさを活かしてイカとのファイトを楽しめると考えているからです。
また、反対側には反発力のあるスパインがあります。その反発力を活かすことで、
キャスト時の飛距離を伸ばせるのではないかと考えています。
実際に、これまで幾つかのメーカーのロッドのスパインを確認してきました。
すると、曲がりやすい側が下に来るように設定されているロッドや、「クルンッ」と動くポイントが下に来るように設定されているロッドもありました。
メーカーやロッドによってスパインの出方や設定には違いがありますが、こうして実際に確認してみると、それぞれのロッドがどのような特性を持っているのかを考えるきっかけにもなります。
実際にスパインを設定して感じたこと
では、実際の釣りではスパインの位置によって、どれくらい違いを感じるのでしょうか。
潮流が強い釣り場では、反発力の強い側を下にすることでエギをキビキビと動かしやすくなるのではないかと考えていました。
しかし、実際に試してみると、反発力が強い側を下に設定したからといって、はっきりと違いを感じるほどではありませんでした。
ところが、面白いことに、一投毎にティップを少し回転させスパインの位置を変えてみると、シャクった時の感覚が変わるような感じがします。
「この位置のスパインだと粘りがあるように感じる」
「今度は少し柔らかく感じる」
といったように、ロッドの感触が微妙に変化します。
まだ「この位置なら明らかにこうなる」と言い切れるほどではありませんが、少なくとも私には、
ティップを回転させてスパインの位置をずらすことでロッドの感触が変わることはわずかながら感じられました。
インターラインならではの面白さ
ここが、インターラインロッドでスパインを意識する面白いところなのかもしれません。
アウトガイドロッドではガイドの位置が決まっているため、基本的にロッドを組んだ時点でスパインの位置も決まります。
一方、インターラインロッドは外側にガイドがありません。そのため、ティップを回転させることで、スパインをどの向きにするか自分で選ぶことができます。
一投毎に少しずつスパインの位置を変えてみる
少し位置をずらして、シャクった時の感触やロッドの曲がり方がどう変わるのかを感じてみる。
まだ検証中ではありますが、こうやって自分好みのロッドの感触を探せることも、インターラインロッドの面白さのひとつだと思います。
柔らかさを活かした釣り方にするのか、それとも反発力を活かした釣りに変えるのか。
こうした使い分けを自分で探っていけることこそ、インターラインロッドならではの楽しみ方なのかもしれません。
おすすめインターラインロッド紹介
インターラインロッドは使いこなすほどにその奥深さを感じられるロッドだと思います。
現時点ではダイワが中心ですが、今後他のメーカーからも個性的なインターラインロッドが登場してくれることを楽しみにしています。
ここからは、私がおすすめするインターラインロッドを紹介します。インターラインロッド選びの参考にしてみてください。
これからインターラインロッドを使ってみたい方におすすめしたいモデルです。
私はまだ実際に使用していませんが、2026年に登場した新しいモデルで、カーボンモノコックリアグリップが採用されている点も気になっています。
エメラルダス Air IL (インターラインモデル)
インターラインロッドを使い込んで、より軽さや操作性にこだわりたい方におすすめしたいモデルです。
個人的に価格と性能のバランスが取れているモデルだと思います。
私自身、エメラルダス Air IL 85MLMを使用しており、実際に使って感じたことをレビューしています。
↪︎エメラルダスAir IL85MLM|一年間使った本音レビュー
エメラルダス STOIST RT IL (インターラインモデル)
ダイワのエギング用インターラインロッドの最高峰に位置するモデルです。
価格は上がりますが、インターラインロッドでも性能に妥協したくない方におすすめです。
ハイエンドモデルならではの性能を求める方は、候補に入れてみてください。



コメントを送信